腸内細菌と大きな便りの関係
2017年11月14日
おはようございます。
昨日の雨で体調を崩してはいないでしょうか?
湿度が少しずつ下がってきていますので
潤いは大事になりますが
冷たい雨は少し問題がありますね。
昨日は腸内細菌による代謝産物のお話をしましたが、
今日は免疫系との関係についてです。
食べ物だけではなく、病原菌の入り口にもな小腸では、
徹底した防御が必要となるため
免疫システムが集中して存在します。
トル様受容体(TLR)という
細菌やウイルスなどの特定の成分を認識することが
できるタンパク質がアンテナの様に張り巡らされています。
このTLRを通して、腸内細菌は腸管免疫系の
シグナル伝達をコントロールしています。
腸内細菌が内分泌系を通して、
ストレスへの反応性にも影響を与えるとも考えられています。
特に、近年、腸内細菌の働きで特に注目されているいるのが、
体重コントロールへの影響です。
肥満者と痩せた人では腸内細菌の種類が異なる
ことが報告されています。
無菌マウスに、
それぞれ肥満マウスと痩せマウスの腸内細菌を与えたところ、
肥満マウスの方が大幅な体脂肪の増加を示したのです。
近い将来、腸内細菌に、肥満や低体重問題の
解決法が見出される日がくるかもしれませんね。
腸内環境をみるには何がいいかというと
便の状態をチェックするのが1番です。
□便の色が黒っぽい
□排便後も便が残っている様な残便感がある
□コロコロとした便が出る
□便が便器の底に沈むことが多い
□便(おなら)が臭い、またはよく臭いといわれる
□力まないと便がでないことが多い
□便が硬くて出にくい
□便の量が少ない
□下痢をよく起こす
チェック項目が多いほど腸内環境はよくないです。
便は60ー70%を水分が占め、残りは
腸管上皮細胞が剥がれたもの、
腸内細菌の死骸や生菌、
消化されなかった食物の残りカス
(主に不溶性の食物繊維)
からできています。
便の量は体内の腸内細菌の量と
食物繊維の摂取量に大きく影響をうけます。
3日以上便がでなければ、
便秘の可能性が高くなりますが、
毎日ではなく2ー3日に一度のペースであっても、
スッキリでていれば便秘とは言えません。
先ほどのチェック項目が多く、
毎日でている状況でも
腸内環境がよくない可能性も考えられます。
腸内環境が良好な場合の便の様子は
明るい茶色から黄色
臭いがない
力まなくてもすっと出る
1日にバナナ2ー3本分の量
とされます。
目立った便秘や下痢の症状がなくても
細かく状態を見てみると気になる方も多いのでは?
ぜひチェックしてみてください。
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