オメガ3脂肪酸で筋力アップ⁉
2018年05月22日
今回は少し専門的な話になりますが・・・
脂質が細胞を構成していることを知っていましたか?
脂質は細胞を包んでいる細胞膜の構成成分としての役割があり、これは重要な役割なのです。
細胞膜は二重になったリン脂質の層でできています。
このリン脂質中の脂肪酸の組成が膜の流動性を決めており、膜上の受容体や
タンパク質の活性化に影響を及ぼしています。
大体摂取してから3日くらいで膜の組成に影響を及ぼし始めると言われており、
細胞の質を決定する脂質という栄養素をしっかり考えて取らないといけませんね。
EPAの摂取により赤血球の細胞膜リン脂質のEPA濃度が上がり、膜の流動性が高まります。
流動性が高まると赤血球は変形しやすくなるため、細い血管にも速やかに入り込むことができ
血液の流れが良くなります。
赤血球膜の流動性改善作用は、心血管疾患のリスクを下げたり、酸素運搬能力の向上にも
つながり持久系パフォーマンスを高まる効果も期待できますね。
細胞膜の膜タンパクや膜酵素、受容体の活性にも影響を及ぼことで、細胞の質を決める重要な
因子に影響を与えます。
そして、脂肪酸が筋タンパク質代謝と筋機能に影響を及ぼす可能性があるようです。
ある実験で8週間、オメガ3脂肪酸を摂取した結果筋タンパク質の合成速度が有意に増加し
合成促進シグナル因子の活性化も確認できました。
また、6ヶ月間の摂取により、高齢者の加齢による筋量減少が減ることも確認できています。
長い期間のオメガ3脂肪酸の摂取が筋タンパク質の合成や筋トレによる筋機能改善効果
を強化すると言われています。
他の実験では高齢者の女性が1日2gの魚油のサプリメントと筋トレを組み合わせて行った結果
血中のDHAとEPA濃度が上がり、最大筋力や神経筋機能が有意に改善されたこともわかっています。
これはただ、トレーニングだけ行った場合と比べてかなり変化が大きかったことから、魚油のサプリが
関係していることがわかりますね。
細胞膜の組成が変われば細胞内、細胞間の活性化に大きな影響を及ぼし、オメガ3脂肪酸が筋細胞に
おいてもさまざまな影響を与えることが期待できそうですね。
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