肝臓と腎臓
2017年02月27日
今回は身体の中で毒素を分解して排出する臓器に
ついて書きたいと思います。
その役割を担っているのが肝臓と腎臓になのです。
まず、肝臓には代謝・解毒作用・胆汁の生成
と分泌する作用があります。
代謝作用としては、体に取り入れた栄養素を分解したり
合成する機能です。例えば、アルコールは摂取した90%以上が
肝臓でアセトアルデヒドに分解されて、酢酸と水に変化します。
また、ごはんやパンなどの炭水化物に含まれる糖質は唾液によって、
ブドウ糖(グルコース)に分解され小腸から吸収し肝臓に運ばれます。
肝臓に運ばれたブドウ糖(グルコース)はグリコーゲンに変換され貯蔵されます。
そして、必要に応じてグリコーゲンからブドウ糖(グルコース)が作り出され、
血管を通して様々な組織にエネルギー源として運ばれます。
ブドウ糖(グルコース)の量によって血糖値が調節されています。
そのほかの糖類の果糖やガラクトースも肝臓に入るとブドウ糖(グルコース)
に変えられて同じように代謝されます。
肝臓の機能が低下する肝硬変などの病気になると、グリコーゲンを
作り出すことが障害され糖尿病状態になってしまいます。
そのほかの代謝作用として・タンパク質代謝・脂質代謝もあり、代謝に
関して重要な役割を担っていることがわかりますね。
もうひとつの解毒作用は食べ物や飲み物を摂取したものの、栄養以外に
有毒なものが含まれており、それを肝臓の細胞が毒素や異物を食べることで
毒性の少ない物質に解毒を行い、尿や胆汁中に排泄します。
異物には細菌やウィルスなども含まれます。
また、腸内の細菌などによって食べ物のタンパク質から作られるアンモニア
という身体にとっては有害な物質も肝臓に運ばれて尿素に変換され、
尿中に排泄されます。
このように肝臓は身体にとって重要な働きをしている臓器と言えますね…
なので少し肝臓を労わってみてはいかがでしょうか?
次回は腎臓について書きたいと思います。